2012/10/01

[感想文]スラムドッグ$ミリオネア(原題: Slumdog Millionaire)



「白くて黒いみのもんた」

概要

ムンバイのストリートチルドレンだったジャマール青年がインド版クイズ・ミリオネアに出場、最高賞金の2000万ルピーにあと一問の正解で届くところまで勝ち進む。
しかし、まともな教育さえ受けられなかった彼は不正の疑惑をかけられ、警察で拷問を受ける。
取調べの中、語られる彼の半生によってその謎が解き明かされていく。
彼が勝ち進めたのは不正か、才能か、それとも運命か?



感想

インドのみのもんた(ミリオネアの司会者)が分かりやすすぎて笑える。
嘘の答えを教えた後の回答で目は逸らすし、他のシーンでも大事なところで目が泳ぐ。
答えを教えてるようなものじゃないか(笑)
ジャマールが勝ち進めたのは不正でも才能でも運命でもなくて、司会者のおかげだと思う。
ジャマールの背景と何の関係もないキャラなのに、さしたる理由もなく脅すわ騙すわ警察に売るわ、そのくせ実に詰めの甘い小悪党っぷりが最高だった。
だいたいミリオネアの司会者というのは、どの国でもこういうキャラのタレントが選ばれるもんなんですね。

ダニーボイルらしい勢いと暴力描写とユーモアのある映画だった。面白かった。

メインの舞台がミリオネアだというのに、よりによって主人公を金に執着のないキャラにしたのは何なんだろう。目を潰された子に100ドル札をポンと渡してしまう時にはっきりするけど、ジャマールはあれだけ辛い少年時代を送ったにも関わらず、まったく金に執着がないのである。
ラティカがいたから辛くなかった、ただラティカと離れ離れになったことだけが辛かったのかもしれない。でもなんかもうちょっと金に執着があった方が盛り上がったような気がする。
だって舞台がミリオネアなんですよ。

一方の兄のサリームは正しくも金に執着を持った人物として描かれる。
ただ一度はジャマールを裏切ったサリームがどうして最後には自分を犠牲にして助けてくれたのかというところは分かりづらい。
最初の裏切りからして、どうもサリームの意図はぼかして描かれているように見える。
ジャマールのためにギャングとかかわりを持った自分とはあえて遠ざけたのかな、と思ったけどそんな感じでもなかったし、これも何なんだろうな、という感じ。

あと物凄くどうでもいいことだが、序盤で兄弟とラティカを拾うママンというキャラが、麒麟の川島にしか見えなかった。声もしゃべり方もすごく似てた。

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